映画の雑感二編、ネタバレなし - 「バッド・ジーニアス」「ノッティングヒルの恋人」

今回はネタバレは無いし、雑感程度の感想だが。
「バッド・ジーニアス」はカンニングを題材にした映画だが、サスペンスみたいな情景描写よりも対照的に描かれていた二人の優秀な学生が、共に貧しく、社会背景として、金銭に執着せざるを得ない、経済基盤の不安定さがあるのかなあ、とそちらの事が非常に気になった。
「ノッティングヒルの恋人」は、女優と平凡な一般の男性との恋愛顛末を描いているのだが、互いの境遇の相違を描いているのはともかくとして、最初に女優が簡単に男性に恋に落ちている部分が、ちょっと安易に感じた。恋に落ちるのはあり得るとは思うのですが、身近に存在する俳優の虚像に失望している、とか何らかの背景描写が無いと、「なんでそこで?」みたいな感想を抱いてしまう。