恋愛は特定条件で [成立/不成立] する条件の公式?、そんな訳あるか。

普通の恋愛?

恋愛感情や、人の情の機微、そんな感情に絡んだ事件がよく話題になります。
人は感情の動物であり、その人が起こす事件も、その感情から逃れることはできません。


...が、
その事件の分析に対して、恋愛の成立、不成立を断言する言説に、時に大きな違和感を感じています。


例えば「大きな年齢差がある男女間に恋愛なんてあり得ない」とか。
例えば「普通に誰もが利用するお店などで、お客との間に恋愛なんてあり得ない」とか。


いや、件数として少ない、レアだとか、そんなに簡単に成立するような話ではない、という事なら理解はできます。
しかし、この手の話題、何故か「あり得ない」とまで言い切ってしまっていたりして。

個人の願望として、そうあって欲しい、自分のクローンのような人の群れでこの社会が成立してほしい、という願望なら良いですが、実際の主張は違いますよね。
まるで、その公式に当てはまらない人間は存在しないかのような言説です。


実際には、この世の中を構成する人間は多様であり、各個人が想像した事もないような考えをする人が、その人と離れたところで、もしくはその思考を隠して暮らしています。

何故、離れたり、考えを隠して生活するのでしょうか。
それはそうでしょう。特定の属性の人間しかいない、という思考を強く発していれば、その人の周りにはその属性以外の人は近づきませんし、近くに居ても考えを隠すでしょう。

誰もが生活上、誰かと衝突する事を避けますし、それが主流と見えるのならなおさらです。
だから強く主張する人の周囲に、そんな存在は目立たないはずです。


ところで、そんなに強く否定する、「公式以外の人」は、本当に存在しないのでしょうか。

実際には調べてみればわかりますが、少数派とはいえ、確実に存在しています。実際の統計資料にも出てきますし、注意深く聞いて回れば*1、自分の周囲にも、実際にそんな人を見つけ出すことができるでしょう。



この手の話、まさに LGBT が長年隠ぺいされてきた事情と瓜二つで、人間は全然成長していないんだなあ、と思います。

[続く]

*1:勿論、存在するという事に対して「強く否定しない人」と信じてくれないと、簡単に打ち明けてはくれないとおもいますが。それは当たり前。言ったら攻撃するような人に簡単に打ち明けてくれるわけないでしょう。