判例

最高裁令和5年3月24日判決 死体遺棄被告事件無罪判決文

ベトナム人元技能実習生に対し、検察が死体遺棄を起訴した事件が無罪判決となりました。このような事例については、罪刑法定主義に従い罪とならない、と指摘した判例となります。 死体遺棄被告事件[事件番号 令和4(あ)196] 令和5年3月24日最高裁判所第二小法…

タトゥー施術に対する最高裁判例 [令和2年9月16日]

最高裁判例を読んでみました。概要を記事にしています。 医師法違反被告事件[事件番号 平成30(あ)1790] 令和2年9月16日最高裁判所第二小法廷、上告棄却最高裁関連ページ 判決文 医師法17条の解釈に対して争われた事件。 医師法(昭和二十三年法律第二百一号…

議員の発言、表決の法的免責に関連する判例。

「平成6(オ)1287損害賠償-平成9年9月9日最高裁判所第三小法廷判決」 元々は休載の予定であったが、奇妙な民事損害賠償のニュースが飛び込んできた。 基本的に国会議員は憲法51条により、発言について院外で法的責任を問われない。 第51条 議員の発言、表決の…

判例「弁護士懲戒が不法行為となった事例」

平成17(受)2126、損害賠償請求事件。平成19年4月24日最高裁判所第三小法廷判決 弁護士に執拗に懲戒を叫ぶ事が、不法行為を成立させる場合がある、という判例。 実際に判決文を読んでいただくと分かりますが、まあ、これほどまでに執拗だと、不法行為を成立さ…

企業への就業はどの時点から開始され、その後はどういう扱いになるか。

本記事は、企業への就業内定の話です。判例は、新卒、中途採用について存在しますが、それに限らず、本日は一般論を述べたいと思っています*1。 過去には、内定取消で日テレを訴えた事件も記憶に新しいですね。ああいう事件が起きるたびに、企業って内定取り…

男女相互行為の、心境相違と行動決定の結果。~男女間での思いやり~

物凄く堅苦しい言い方していますが、要は性行為*1と、それに伴う、不本意な妊娠に関する、中絶と医療行為の結果、精神的苦痛に関する損害賠償請求事件の話です。 実際には、引用記事および、判決文、または判決*2を掲載している記事*3を読んでほしいが、男女…